×

ミャンマー難民受け入れで、キャンプを視察

2010年2月2日 6:30
ミャンマー難民受け入れで、キャンプを視察

 ミャンマーからタイに逃れた難民を日本が受け入れる「第三国定住」制度が今年初めて実施され、移住を希望する難民の面接が2日から始まるのを前に、外務省と法務省の担当者が1日、キャンプを視察した。

 日本が受け入れるのは、タイとミャンマー国境の「メラ・キャンプ」に住むミャンマー難民30人。メラ・キャンプはタイとミャンマーの国境にある中で最大級のキャンプで、5万人が生活している。

 メラ・キャンプからの難民受け入れは、約10か国が5年前から行っており、これまでに1万9000人が移住した。しかし、言葉の問題などから受け入れ国になじめないケースもあるといい、後発で受け入れ人数も少ない日本には、より質の高いサポートが求められている。

 国連難民高等弁務官事務所・税田芳三氏は「日本の中で彼ら(難民)が生活していくのに必要なサポートをどこまでできるか(が課題)ということだと思います」と話した。

 日本政府は、テスト期間の今後3年間の成否によってさらに受け入れを拡大するか検討する方針で、難民の受け入れに消極的といわれてきた日本が受け入れを成功させられるのか注目される。