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ダライ・ラマ側と会談 中国が強硬姿勢

2010年2月2日 15:46

 中国共産党は2日、チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世の特使との会談が物別れに終わったことを明らかにした。その上で、アメリカ・オバマ大統領がダライ・ラマ14世と会えば、「対抗措置をとる」と強くけん制した。

 「ダライ・ラマはもう75歳だ。我々は彼が現実を正視し、立場を変えることを求める」-中国共産党中央統一戦線工作部・朱維群副部長は、ダライ・ラマ側と中国側の立場は大きく違ったとして、会談が物別れに終わったことを明らかにした。その上で、「(もし会談すれば)中米関係に重大な損害を与える。中国の立場をわからせるために対抗措置をとる」と述べ、今月中にもアメリカを訪れるとみられるダライ・ラマ14世とオバマ大統領が会談することを強くけん制した。

 中国が強硬姿勢を示す中、オバマ大統領の判断が注目される。