自民党は９日の衆議院予算委員会で、「政府が来年度予算案で年金保険料を給付以外の事業費にも使っていることはマニフェスト違反だ」と厳しく追及した。

　自民党・大村秀章議員「明確なマニフェスト違反！このことについて、マニフェスト違反だと認めて謝罪をされたらどうですか？」

　長妻昭厚労相「今の年金保険料の流用の話ですが、マニフェストを見ていただくと、これについては工程表の中では１期４年の中で実現させていただくと、初年度でそれが実現できなかったというのは、私としては遺憾ですけれど、１期４年の中でそれに向けて努力をしていくと」

　大村議員「４年間とは書いていない！この矛盾をどういうふうにお答えになりますか。整合が全くとれていない。マニフェストに書いてあるように『４年間で』というのは全くここには書いていない。撤回してください」

　長妻厚労相「初年度、実施してほしいというような、ご期待していただいた国民に対しては、それが初年度実施できていないことに対しては、私は遺憾であるということで、４年以内に実施できるべく取り組んでいく」

　また、大村議員は、年金記録問題についても「政府の対応が不十分でマニフェスト違反だ」と指摘した。これに対して、長妻厚労相は「２年間で集中的に取り組み、４年間で解決できるよう対応する」と繰り返し、議論は平行線をたどった。