新潟市に本社がある建設大手「福田組」が、関東信越国税局から約５億円の所得隠しを指摘されていたことがわかった。

　関係者によると、福田組は都内のマンション建設工事を受注するため、本来、開発会社が支払う地元対策費を肩代わりし、経費として計上するなどしていた。関東信越国税局は、こうした支出は経費として認められないとして０７年までの４年間で約５億円の所得隠しを指摘、追徴税額は重加算税を含め約２億円に上るという。

　福田組は「見解の相違だが、指摘を真摯（しんし）に受け止め、追徴課税に既に応じている」としている。

　福田組は、民主党・小沢幹事長の妻が、個人では３番目の大株主となっている。