高級珍味のクチコ作りが最盛期 石川
石川・穴水町で、高級珍味として知られるクチコ作りが最盛期を迎え、作業場にはクチコの甘い香りが漂っている。
クチコはナマコの卵巣を干して乾燥させたもので、卵巣は100キロのナマコからたった300グラムしか取れない貴重品だ。
穴水町の海産物加工業「森川仁右ヱ門商店」では、先月20日過ぎから作業に入り、現在、最盛期を迎えている。作業場では、ナマコから取り出した卵巣を、はしを使いながら木枠に張った糸に掛けて逆三角形に整える作業が行われている。1週間から10日ほど天日干しされると仕上がるという。
作業は来月いっぱいまで続けられる。