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鳩山内閣支持率、3割台に下落 記者が解説

2010年2月15日 1:26
鳩山内閣支持率、3割台に下落 記者が解説

 日本テレビが12~14日に行った世論調査で、鳩山内閣の支持率は39.0%と3割台に下落した。また、政権発足後、初めて不支持が支持を上回った。今回の支持率下落の背景と今後の政権運営への影響について、青山和弘記者が解説する。

 今回の支持率続落には、民主党・小沢幹事長の政治資金をめぐる事件が大きく影響していることは間違いない。首相周辺も「支持率が下がった理由は小沢問題と予算審議だろう」と語っている。

 鳩山首相は先週、あえて、小沢氏に批判的で、去年の事業仕分けで統括を務めた枝野元政調会長を行政刷新相として入閣させたが、支持率の下落をくい止めることはできなかった。このままでは夏の参議院議員選挙への悪影響も必至で、党内では「もはや小沢氏の辞任しかない」との声も出ている。

 しかし、当の小沢氏は14日も強気の姿勢を見せ、「公平・公正な検察当局の捜査によって、不正なお金はもらってないことが明らかになった。国民にしっかりわかってもらえれば、支持してもらえると思っている。幹事長として与えられた職責を全うする」と述べた。

 首相周辺も「鳩山首相は小沢さんを切れない」と語っている。民主党幹部は「ここは我慢のしどころだ」と話すが、国民の期待感と信頼を取り戻す手だては見えないままとなっている。