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2歳児監禁致死の裁判員裁判、父親の初公判

2010年2月15日 21:47
2歳児監禁致死の裁判員裁判、父親の初公判

 2歳の長男をゴミ箱に閉じ込め、死亡させたなどとして、両親が監禁致死などの罪に問われている裁判員裁判で、父親の初公判が15日、東京地裁で開かれた。検察側は「両親が日常的に虐待を繰り返していた」と指摘した。

 起訴状などによると、建築作業員・菅野美広被告(35)は08年12月、妻・理香被告(35)とともに、東京・練馬区の自宅で、長男・優衣ちゃん(当時2)をゴミ箱に閉じ込めて監禁し、窒息死させた罪などに問われている。

 菅野被告は起訴事実について「間違いない」と認めた。

 検察側は冒頭陳述で、菅野被告は理香被告と一緒に優衣ちゃんにたばこの吸い殻や芳香剤を食べさせようとしたり、オーブンや洗濯機に入れてスイッチを入れたりする虐待を日常的に繰り返していたと指摘した。

 ベッドに縛りつけた優衣ちゃんを2人が撮影した映像が法廷で流されると、裁判員は顔をしかめた。

 弁護側は「菅野被告は反省していて、妻に頼まれてやった」などと主張している。理香被告の裁判は来月に開かれる。