日本時間２７日午後３時半過ぎ、南米・チリでマグニチュード８．８の強い地震が発生した。震源は第二の都市・コンセプシオンから北北東１１５キロの地点で、地震の深さは３５キロ。バチェレ大統領は、少なくとも７８人が死亡したと発表した。ＡＰ通信によると、首都・サンティアゴでビルが倒壊していて、死者の数はさらに増える恐れがある。

　太平洋津波警報センターによると、震源に近いタルカワノで約２．３メートルの津波が観測されたという。津波は今後、オーストラリアや日本など太平洋一帯に及ぶとみられ、ハワイへの到達時刻は日本時間２８日午前６時１９分と予測されている。

　今のところ、現地で日本人が被害にあったとの情報はないが、在チリ日本大使館は安否確認を急いでいる。