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iPS細胞確立 京大・山中教授に学士院賞

2010年3月12日 17:16

 人工の臓器による再生医療に欠かせない人工多能性幹細胞(iPS細胞)の技術を世界に先駆けて確立した京都大学・山中伸弥教授(47)に、日本の学術界で最も権威のある日本学士院恩賜賞が与えられることになった。

 授賞理由について、日本学士院は「再生医療のみではなく、今後の医学の発展に大きく貢献した」と説明している。山中教授は「大変名誉ある賞で身に余る光栄です。受賞を励みとし、ほかの多くの研究者と協力し、一日も早く患者さんのお役に立てるようiPS細胞研究を強力に推進してまいります」とのコメントを出している。

 授賞式は、6月に東京・上野公園(台東区)にある日本学士院で、天皇陛下ご出席の下で行われる。