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国会乱闘シーン「有害」当局がTV局に罰金

2010年3月26日 8:24

 台湾の国会にあたる立法院で起きた乱闘シーンを放送したテレビ局に対し、台湾当局は25日、「子供に有害な映像を流した」として罰金を命じた。

 台湾のテレビ局幹部によると、今年1月、立法院の審議で与野党が激しく対立して議場内でもみ合うなど乱闘騒ぎとなった様子がニュース番組で大きく報じられた。これを受け、メディアを監督する国家通信放送委員会は25日、放送した民放2社に対して約90万円の罰金を支払うよう命じた。罰金の理由について、委員会は「暴力的な映像に対する処理が不適切で、子供に有害な映像を放送した」と説明したという。

 一方、テレビ局側は「報道の自由への侵害だ」と批判していて、議場での体を張った対立が当局とメディアとの対立にまで発展している。