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基地移設 外相“今月末に政府案”に否定的

2010年3月29日 16:35
基地移設 外相“今月末に政府案”に否定的

 アメリカ軍普天間基地(沖縄・宜野湾市)移設問題をめぐり、鳩山首相が今月末までに政府案を一つにまとめるとしていることについて、アメリカ・ワシントンを訪問している岡田外相は現地時間28日、「早く案を一つにしてしまうのはどうか」と否定的な考えを示した。

 鳩山首相は26日の記者会見で「当然、政府案として、一つにまとまっていなければならない。3月いっぱいをめどにしながら、政府案をまとめる努力をしている」と述べている。

 これに対して、岡田外相は現地時間28日、記者団との懇談の中で、「3月末までにまとめるというのはどういうものかよくわからない。閣僚間で話をしているわけではない」とした上で、「早く案を一つにしてしまうのはどうか」と述べ、否定的な考えを示した。

 一方、平野官房長官は29日の記者会見で、政府案は訓練の一部移転などを合わせると複数の選択肢を持つ案になるとの認識を示した。3月末をあさってに控えて移設先の政府案をまとめることができるのか。鳩山政権は正念場を迎えている。