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ロシア大統領 テロと戦う強い決意示す

2010年3月30日 9:23

 ロシア・モスクワの地下鉄で29日に起きた連続自爆テロで、これまでに38人の死亡が確認された。メドベージェフ大統領は事件当日、自ら現場を訪れ、テロと戦う強い決意を示した。

 通勤ラッシュの時間帯を狙い、モスクワ中心部の地下鉄の駅2か所で相次いで起きた自爆テロで、これまでに少なくとも38人が死亡、64人がケガをしている。ロシア連邦保安局によると、自爆犯はいずれも女で、ロシアから独立を目指す北カフカス地方のイスラム武装勢力が事件に関与している可能性が高いという。

 こうした中、メドベージェフ大統領は29日、現場を訪れ、「心配ない!我々は勝つ!」と述べた。「こんなことが許されるのか」と問いかけた市民には「解決する!犯人全員を殺害する」と答え、テロには屈しないとの強い決意を示した。

 また、ロシア政府の強い意向を受け、地下鉄は事件から約8時間後に運行を再開している。

 モスクワでは過去4回、ロシアからの独立を目指すイスラム武装勢力が地下鉄を狙った爆弾テロを起こしている。