東京・中央区の築地市場では８日からマグロの競りの見学が禁止されている。しかし、事前の周知徹底不足からか、外国人観光客が大勢集まり混乱した。

　見学中止初日の８日は、未明から築地市場の正門前で臨時の警備員らがマグロの競りに立ち入らないように説明した。しかし、マグロの競り場には見学禁止を知らずに別の入り口から入るなどした約１００人の外国人観光客らが押し寄せ、約１時間、警備員と押し問答となった。

　５日に５００人以上の観光客が押し寄せたことで、来月８日まで１か月間の見学禁止に踏み切った築地市場だが、各国大使館や旅行会社などに見学禁止を伝えたのは６日で、周知が徹底されていなかった。

　また、海外では日本のガイドブックに築地市場を観光の目玉として紹介しているものが多くあり、築地市場は対応に苦慮している。