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総選挙まで3週間、初の党首テレビ討論 英

2010年4月17日 3:41

 5年ぶりの総選挙まで3週間となったイギリスで15日、史上初の試みとなる党首のテレビ討論が行われた。番組直後の調査では、「第3極」として注目の自由民主党のクレッグ党首に高い評価が集まった。

 イギリス初のテレビ討論は、ゴールデンタイムに1時間半にわたって生放送された。討論に臨んだのは、与党・労働党のブラウン首相、13年ぶりの政権交代を狙う野党・保守党のキャメロン党首、第3極としてにわかに注目されている自由民主党のクレッグ党首。この日のテーマは、教育などの内政問題が中心となった。

 世論調査では保守党が労働党をリードしているものの、その差は1ケタ台で接戦となっている。今回は、2大政党制の本家でありながらどちらも過半数を取れないとの見方が有力で、「ハング・パーラメント(=中ぶらりんの議会)」という言葉が連日、メディアで取り上げられている。こうした展開を受けて、キャスチングボートを握る存在と目される自由民主党は強気のアピールを続けている。

 放送直後の世論調査では、クレッグ党首に高い評価が集まった。テレビ討論は来月6日の投票日までに計3回行われる予定で、どこまで投票行動に影響を与えるのかが注目されている。