核兵器開発疑惑が持たれているイランが１７日、逆に核廃絶を呼びかける国際会議を開いた。アメリカ・オバマ大統領が主催した核セキュリティーサミットに対抗した動きとみられる。

　会議の冒頭、イラン・アハマディネジャド大統領は、イランの核開発に疑問を投げかけた国際原子力機関（ＩＡＥＡ）を批判するとともに、核開発が平和利用目的だと訴えた。キューバやリビアなどアメリカと距離を置く国などが参加した会議では、日本の被爆体験もテーマになった。

　会議には、イランへの追加制裁に向けて鍵を握る中国も代表団を送っており、こうした国々の前でイランの立場をアピールする狙いがありそうだ。