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時効廃止法が成立、即日施行へ

2010年4月27日 14:04
時効廃止法が成立、即日施行へ

 殺人事件などの凶悪事件の時効廃止を盛り込んだ刑法と刑事訴訟法の改正案が27日午後1時ごろ、衆議院本会議で可決・成立した。

 時効制度の改正案は「人を死亡させた罪」を対象としたもので、最高刑が死刑にあたる殺人や強盗殺人などの罪は時効を廃止し、それ以外の「人を死亡させた罪」については、これまでの時効期間を2倍に延長するなどとしている。また、時効を迎えていない未解決事件にも適用される。改正案は、即日公布・施行される見通し。

 この法律が施行されると、96年に起きた上智大生・小林順子さん殺害事件のほか、今年7月に時効が迫っていた、95年に東京・八王子市のスーパー「ナンペイ」で女子高校生ら3人が射殺された事件や、00年に東京・世田谷区で宮沢みきおさん一家4人が殺害された事件などの時効も廃止されることになる。