×

核廃絶訴え広島・長崎の被爆者がデモ 米国

2010年5月3日 14:11

 3日からアメリカ・ニューヨークで核拡散防止条約(NPT)の再検討会議が開かれるのを前に、2日、核廃絶を訴える大規模なデモが行われ、広島や長崎から現地入りした被爆者たちが参加した。

 このデモ行進は、核廃絶に向けた機運を高めようとアメリカの平和団体が主催した。広島や長崎からの被爆者約100人を含む世界30か国から1万5000人が集まった。被爆者からは「核なき世界」を目指すアメリカ・オバマ大統領の誕生で、今回の会議に具体的な成果を期待する声も上がっている。

 広島の被爆者・田丸歌子さん(77)「可能性があります。門が少し開いたような気がします。(核兵器を)ゼロにしないと、私たちのような被爆者が出るということ」

 広島市・秋葉忠利市長「私たちが団結すれば、20年までの核廃絶は可能です」

 また、国連では、日本で集められた約1400万人の署名がNPT再検討会議の議長らに手渡された。

 被爆から65年、被爆者も高齢化する中で、今回の会議が最後の参加という人も少なくない。被爆地の願いはどこまで届くのか。3日から国連で始まる会議では原爆展なども予定されており、被爆者たちの訴えは続く。