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最大規模の銃撃戦、死者36人に タイ

2010年5月17日 12:22

 タイ・バンコクでは、16日夜から17日未明にかけて、タクシン元首相派のデモ隊と治安部隊による最大規模の銃撃戦が起きるなど、治安情勢が悪化している。タイ当局によると、一連の衝突でこれまでに36人が死亡、ケガ人は250人以上に上っている。

 バンコクの中心部では、16日夜から17日未明にかけて銃撃戦があり、5時間以上にわたって激しい爆発音が鳴り響いた。デモ隊は徹底抗戦の構えで、衝突地域はさらに拡大する気配も見せている。タイ政府は、デモ隊の女性や高齢者に対し、日本時間17日午後5時までに占拠地域を出るよう警告し、圧力を強めている。

 混乱が続く中、デモ隊の占拠地域に住む日本人約1000世帯が避難生活を余儀なくされている。日本人学校が17日と18日の臨時休校を決めるなど日本人社会への影響も広がりつつある。しかし、事態は収束する見込みが立たない状況が続いている。