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裁判員制度開始1年 判決受けた全員が有罪

2010年5月21日 13:37
裁判員制度開始1年 判決受けた全員が有罪

 裁判員制度がスタートして21日で1年。最高検察庁によると、裁判員裁判でこれまでに判決を受けた530人すべてが有罪となったことがわかった。

 最高検の発表では、裁判員制度が始まって以降、20日までに起訴された件数は1881件で、最も多いのは「強盗致傷罪」の465件、次いで「殺人罪」の419件となっている。これまでに判決の出た530人すべてが有罪となり、検察側が死刑を求刑したものはない。

 最高検は、今後、精神鑑定医など専門家への証人尋問をいかにわかりやすく行うかが課題だと指摘し、また、本格的な否認事件や重大事件に適切に対応していきたいとしている。