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辺野古案、批判は受け止めおわびする~首相

2010年5月24日 0:50
辺野古案、批判は受け止めおわびする~首相

 沖縄・宜野湾市のアメリカ軍普天間基地移設問題をめぐり、鳩山首相は23日、沖縄県庁で仲井真県知事と会談し、22日に日米間で大筋合意した沖縄・名護市辺野古沿岸部への滑走路の建設に理解を求めた。会談後に会見した鳩山首相は「辺野古に戻る批判は受け止めておわびする」と述べた。

 鳩山首相は「自民党の現行案に戻るのではないかということに対する批判だと思います。それに対しては真摯(しんし)に反省をし、受け止めておわびを申し上げる」と述べた。しかし、政府側が理解してくれているとする仲井真知事でさえ、「辺野古への移設は極めて厳しい」と伝えた。これにより、今月中に地元の合意が得られる可能性はなくなった。

 一方、連立を組む社民党がまだ辺野古移設について説明を受けておらず、反対姿勢を鮮明にしている。鳩山首相は「社民党が連立政権の中で頑張ってもらえるよう努力したい」と語ったが、週明けから難しい調整となる。

 こうした中、いまだに今月末に決着を目指すとしている鳩山首相は、28日にも最終的な記者会見を開く考え。しかし、あまりに場当たり的だった発言の数々にどう整合性をつけるのか、政府関係者でさえ「首相の思いつきの言葉にこだわった結果がこれだ。どうするのか」と頭を抱えている。