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口蹄疫ワクチン接種、6万3000頭が完了

2010年5月24日 13:59
口蹄疫ワクチン接種、6万3000頭が完了

 感染が拡大している家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)を封じ込めるため宮崎県で続いている牛など約15万頭を対象としたワクチン接種は、23日までに6万3000頭にされた。

 22日に始まった殺処分を前提としたワクチンの接種は、発生地から半径10キロ以内の牛や豚など約15万頭が対象で、24日も宮崎市や西都市などで接種作業が続いている。

 また、東国原県知事が「畜産の絶滅の危機だ」として処分しないよう国に求めている家畜改良事業団の種牛49頭について、農水省・山田副大臣は24日朝、「殺処分しなければ、ほかの農家への示しがつかない」とあらためて処分すべきとの考えを示した。これについて、宮崎県は「牛には症状も出ておらず、特例の協議をするのか慎重に考えている」とコメントしている。

 なお、口蹄疫は人に感染することはなく、感染した牛や豚の肉や牛乳が市場に出回ることはない。また、万が一、肉を食べたり、牛乳を飲んだりしても、人体に影響はない。