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信念持って乗り切るしかない~鳩山首相

2010年5月31日 14:05
信念持って乗り切るしかない~鳩山首相

 社民党が連立政権からの離脱を決めたことについて、鳩山首相は31日朝、「信念を持って乗り切っていくしかない」と述べた。しかし、民主党内では鳩山首相への批判も強まっている。

 鳩山首相は31日朝、「やはりここは、信念を持って乗り切っていくしかありません。やはり、国民の皆さんのために、しっかりとした政治を取り戻していくということで頑張ると、この一点です」と述べた。しかし、アメリカ軍普天間基地(沖縄・宜野湾市)の移設問題でさらなる世論の批判を浴びた上に、選挙戦略の練り直しも迫られる民主党では、「鳩山首相では参議院議員選挙は戦えない」との声も出ている。民主党の中堅議員は「31日から参議院の改選組は火を噴く」と話している。

 こうした中、野党側は鳩山内閣の不信任決議案を提出する方針。社民党・福島党首は31日朝、不信任決議案に反対するのは難しいとの認識を示した。

 参議院議員選挙に向けて、政権の行方の焦点は民主党・小沢幹事長の対応。選挙戦略を一手に引き受ける小沢幹事長は社民党を連立政権から離脱させることに反対しており、鳩山首相との間に亀裂が生まれたとの見方もある。参議院議員選挙に向け挽回(ばんかい)策はあるのか。鳩山首相は難しい判断が迫られることになる。