経済封鎖を受けているパレスチナのガザ地区に人道支援物資を運ぼうとした市民団体の船が３１日、イスラエル軍にだ捕された。だ捕のために行われた作戦で、少なくとも１０人が死亡したという。

　イスラエルにだ捕されたのはトルコなどの市民団体が乗り込んだ船で、医療品などの支援物資を積んで、３１日にガザの港に到着する予定だった。しかし、入港を認めない方針のイスラエル政府は、沖合を航行していた支援船に軍の特殊部隊を送り、だ捕した。この軍の突入の際、乗船していた市民団体のメンバーらと小競り合いになり、少なくとも１０人が死亡したという。

　これを受けて、トルコ政府はイスラエル政府に対し、外交ルートを通じて抗議するとともに、説明を求めている。