×

新政権人事ほぼ固まる、政調会長は玄葉議員

2010年6月7日 0:08
新政権人事ほぼ固まる、政調会長は玄葉議員

 菅新首相は6日、都内のホテルで、残りの人事や国会の対応を協議した。蓮舫参議院議員が行政刷新相に内定するなど、新政権の人事がほぼ固まった。

 菅新首相は6日も、官房長官となる仙谷由人氏や民主党の幹事長となる枝野幸男氏らと共に協議を行った。明らかになった新政権の顔ぶれは「脱小沢」色の強いものとなった。ポストが注目されていた蓮舫氏は行政刷新相に内定した。事業仕分けのシンボル的存在に行政刷新相を担当させ、新政権が無駄削減に取り組む姿勢をアピールする狙い。

 また、菅新首相が復活を表明した政調会長は閣僚も兼務し、小沢前幹事長と距離のある玄葉光一郎議員が内定した。さらに、社民党・福島党首の離脱で空席となっている消費者・少子化相のポストについては、国家戦略相に内定している荒井聡氏が兼任する方向で最終調整されている。一方、岡田外相ら11閣僚は再任となり、残る農水相は最終調整が続いている。

 民主党内では、世論調査の結果については「怖いくらいだ」などと驚きをもって受け止められると同時に、「脱小沢戦略」が功を奏しているとの見方が大勢となっている。そのため、小沢グループも「しばらくは我慢だ」などと表立った抵抗はしない考えだが、小沢氏に近い中堅議員は「非常にもろい支持率だと思う」と冷ややかな反応を見せている。

 一方、野党側は「小沢隠しだ」などと新政権の顔ぶれを批判した上で、引き続き政治とカネの問題などで集中審議を求めていく方針。

 「脱小沢戦略」で国民の期待を取り戻しつつある菅新政権だが、まだスタートラインに立ったばかりだ。