×

国民新党、社民党に統一会派呼びかけ

2010年7月14日 18:18
国民新党、社民党に統一会派呼びかけ

 参議院で民主党との統一会派の解消を決めた国民新党は、5月まで連立を組んでいた社民党に対して、衆参両院で統一会派の結成を呼びかけている。

 国民新党・亀井代表は「我々と社民党の間では、政策面で全部一緒ということではないけど、共通面が非常に多いわけですから、今後とも連携をしていけることに対しては、大変自信を持っています」と述べた。さらに、社民党と協力を進める目的について「連立政権をきちっと支え、政策を前に進めていくためだ」と述べている。これは、政府・与党が成立を目指す郵政改革法案などが参議院で否決された場合でも、社民党の賛成を得て、衆議院で再議決することが狙いとみられる。

 一方、社民党では、「政策が違う」ことなどを理由に国民新党との統一会派に反対する声もあり、実現は不透明な状況。

 こうした中、仙谷官房長官は14日の会見で、「各党ともこの8か月間賛成していただいて、共に成立を図ってきた。経緯がある分についてはこれから丁寧に説明をして、協力を求めていくのは当然のこと」と述べ、郵政改革法案など積み残しの法案については、先の国会で賛成していた政党に協力を求めるのは当然との考えを示した。さらに、「お互い、手のひらを返したような話は、あってはならない」と述べ、社民党をけん制した。