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スイス列車脱線 日本人1人死亡、1人重体

2010年7月24日 9:54

 スイス南西部のアルプスを走り、日本人にも人気のある「氷河特急」が23日、脱線事故を起こし、日本人1人が死亡した。このほかに、別の日本人女性が意識不明の重体となっている。

 23日、ツェルマットからサンモリッツに向かっていた氷河特急が脱線事故を起こし、6両編成のうち3両が脱線し、そのうち2両が横転した。地元警察によると、1人が死亡、42人がケガをし、日本人の乗客が多かったという。

 氷河特急を利用するツアーを行った「全日空」の子会社「ANAセールス」によると、死亡したのは兵庫県に住む64歳の女性。ANAセールスのツアーには日本人15人が参加し、ほかに少なくとも6人がケガをし、このうち神奈川県に住む72歳の女性が意識不明の重体。また、「JTB」のツアーには日本人22人が参加し、17人が病院で手当てを受けた。さらに、「阪急交通社」のツアーでも千葉県出身の60歳の男性が頭にケガをした。NNNのまとめによると、これまでに3つの旅行会社を通じて77人の日本人が列車に乗っていたことがわかっている。

 地元メディアによると、事故が起きたとき、列車はスピードをそれほど出しておらず、緩やかなカーブに入った後、脱線したということだが、詳しい事故の原因はわかっていない。現在、警察などが事故の原因についての調査をしている。