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菅首相、代表選での勝利に強い意欲を示す

2010年7月31日 0:55
菅首相、代表選での勝利に強い意欲を示す

 菅首相は30日、国会召集日としては異例の記者会見を開いた。この中で、議員定数削減などに積極的に取り組む考えを強調し、民主党代表選挙での勝利に強い意欲を示した。

 菅首相は、参議院議員選挙の結果について、「私の唐突と受け止められた消費税発言が大きく影響したものと思って、反省しています。しかし、同時に、財政再建という課題はどなたが首相であろうが、どの政党が政権を担当しようが避けて通れない大きな課題です」と述べた。

 また、「国会議員自身が身を切ることも必要だと思います。衆院の定数80、参院の定数40を削減するという方針に沿って、8月中に党内の意見をとりまとめてほしい」と述べ、議員定数削減などに積極的に取り組む考えを強調した。

 さらに「この内閣として取り組んでいきたい。そのことを実行するためには、9月においても党員の皆さんの支持をいただければ、代表として、首相として、今日申し上げたことを取り組んでいきたい」と述べ、9月の民主党代表選挙での勝利に強い意欲を示した。

 また、今のねじれ国会について「野党も国民のことを考えて行動すると思う」として、一つ一つの政策を丁寧に説明し、合意を得ていく考えを示した。

 菅首相は、この国会で先の参院選でのマイナスイメージを一新して、代表選挙につなげたい考えだが、党内に不満もくすぶっている。また、ねじれ国会打開のメドも立っておらず、厳しい政権運営を迫られている。