×

3D映画での「映像酔い」に注意を呼びかけ

2010年8月4日 19:14
3D映画での「映像酔い」に注意を呼びかけ

 最近多く公開されている「3D映画」を見て、体調不良を起こす「映像酔い」を訴えるケースが見られるとして、国民生活センターが4日、注意を呼びかけた。

 映像酔いは、動いている映像を見て、自分も動いているかのような感覚になる一方、体は全く動いていないため、脳が混乱して体調不良を招くというもの。国民生活センターによると、3D映画を見て頭痛や目の痛み、吐き気などの体調不良を訴えるなど、映像酔いを起こすケースが見られるという。

 映像酔いを研究している産業技術総合研究所・氏家弘裕工学博士は「3Dの場合には、よりリアルに空間が広がるので、矛盾の程度が大きくなる可能性がある。まして、映画館のような大きなサイズだと、その分影響は大きくなる」と話している。

 映像酔いは、乗り物酔いしやすい人が起こす傾向にあり、見る時の体調なども関係するという。国民生活センターは、体調不良を感じたら視聴をやめるよう呼びかけている。