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英政府のスパイが「謎の死」カバン内に遺体

2010年8月26日 11:21

 イギリス・ロンドン中心部で、アパートの風呂場からカバンに詰められた遺体が見つかった。この遺体が映画「007」シリーズで知られる情報機関に所属する男性のものだったことから、現地メディアは「スパイの謎の死」として大きく取り上げている。

 遺体で見つかったのはガレス・ウィリアムズさん(31)で、情報機関の情報局秘密情報部(通称:MI6)に所属し、盗聴などを専門に行う組織の出身だった。

 遺体は23日、ロンドン中心部にあるMI6本部のすぐ近くにあるアパートで見つかった。カバンに詰められた状態で、風呂場に放置されており、傍らには携帯電話とそのICカード数枚があった。また、ウィリアムズさんは何者かに刺されたものとみられ、死後約2週間たっていたという。

 MI6は、「007」シリーズで主役のスパイ、ジェームズ・ボンドが所属することで知られるイギリス政府の情報機関。警察は殺人事件として捜査を始めているが、犯人はまだ捕まっていない。ベールに包まれた組織に所属する人物の謎の死だけに、イギリスメディアはこの事件を大きく取り上げている。