北朝鮮・金正日総書記の後継体制を決める上で重要な機会となる「労働党の代表者会」を前に、北朝鮮の市民が「後継者であるキム・ジョンウン同志」と名前を口にして期待感を示した。三男・ジョンウン氏への後継が国民の間に浸透していることが明らかになった。

　航空機で中国・北京に到着した平壌市民は９日、「労働党の代表者会に期待することは？」という質問に、「最高指導者・金正日同志の後継者であるキム・ジョンウン同志が、革命の偉業を高く引き上げてほしいです」と答えた。また、「代表者会にジョンウン氏が出ることを待っているか」との質問には、「はい、とても待ち望んでいます」と答えた。

　北朝鮮国民がジョンウン氏の名前を対外的に口にするのは極めて異例。ジョンウン氏が後継者になるという方針が国民の間に浸透しており、近く開かれる労働党の代表者会で姿を見せるのではないかと考えていることが明らかになった形。