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あらためて計画を非難、中止要求~米大統領

2010年9月11日 9:15

 アメリカ・フロリダ州のキリスト教会が11日にコーランを燃やす計画を立てている問題で、教会側は、計画中止を発表した後、再びコーランを燃やす可能性を示唆するなど発言が二転三転している。一方、オバマ大統領は10日、あらためて計画を非難し、中止を求めた。

 計画を立てたジョーンズ牧師は、ニューヨークの同時多発テロの現場近くに建設予定のモスクを別の場所に建設することで合意したとして、いったん中止を発表した。しかし、建設者側が合意を否定したため、計画中止を保留。10日には、モスクの建設場所が変更されなければコーランを燃やす可能性を示唆したが、その後、関係者が「コーランは燃やさない」と述べるなど、二転三転している。

 一方、オバマ大統領は10日、「聖典(コーラン)を燃やすのは宗教の自由を重んじるアメリカの対局にある行動だ。こうした行動や脅迫はアフガニスタンなどに駐留する兵士を危険にさらす」とあらためて計画を非難し、中止を求めた。また、同時多発テロの現場でのモスク建設などをめぐり、宗教間の感情的な溝が深まっていることに懸念を示し、「我々はテロリストと戦っているのであって、イスラム教と戦っているのではない」と強調した。