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官房長官「地検の判断」、政界からは批判

2010年9月25日 1:40
官房長官「地検の判断」、政界からは批判

 沖縄・尖閣諸島沖での衝突事件で那覇地検が中国人船長を処分保留で近く釈放すると発表したことを受けて、仙谷官房長官と民主党・岡田幹事長は24日、あくまでも那覇地検の判断だったと強調した。

 仙谷官房長官「那覇地検の判断ですので、それを了としたい。私自身は、粛々と国内法に基づいて手続きを進めた結果、ここに至ったと、こういう理解です」

 岡田氏「那覇地検でそういう判断をしたということであれば、それについて憶測を交えてものを言うことはできないと思う。地検の判断というものは尊重されるべきだと思います」

 一方、政界からは批判の声が上がっている。

 自民党・谷垣総裁「これは捜査機関(検察)が言うべきことではないのではないかと思います。なぜこういう判断をしたかは、政府が責任を持って説明しないといけない」

 国民新党・亀井政調会長「何らかの政治的判断が働いたと考えざるを得ない。国益は、安全保障という観点で考えれば損ねられたと思います」

 東京・石原都知事「こういう措置を取った論拠は、我が国の利益でしょ。利益というのは、金目の問題だよ。それ以上に大事なものがあるのではないかね。国家としては、民族にとってもね」