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尖閣衝突事件 野党側、前原外相らを追及

2010年9月28日 18:24
尖閣衝突事件 野党側、前原外相らを追及

 沖縄・尖閣諸島沖の漁船衝突事件をめぐり、参議院外交防衛委員会で28日、質疑が行われ、野党側は政府の対応は誤っていたとして、前原誠司外相らを厳しく追及した。

 自民党・佐藤正久議員「(中国人船長が)処分保留のまま釈放。ちょっと締め上げれば、日本は圧力に屈してしまうような印象を世界に与えてしまった」

 前原外相「公務執行妨害ということで逮捕され、そして検察に送られ、後はその手続きの中で決められたものであるので、政府として従うということです」

 また、前原外相は中国人船長を逮捕したことについて「漁船が海保の巡視船に体当たりしてきた。ともすれば沈没したかもしれない悪質な事案で、逮捕は当然だ」と述べ、対応は正しかったとの認識を示した。

 一方、自民党・岸信夫議員が、海上保安庁が衝突事件を撮影したビデオについて「一刻も早く公開してもよかったのではないか。公開しなかったことで国益を毎日失っている」とただすと、前原外相は「検察の問題だ」としながらも、今後、検察当局と調整する考えを示した。

 この問題に絡み、自民党・安倍晋三元首相やたちあがれ日本・平沼赳夫代表ら超党派の保守系議員が28日、国会内で集会を開いた。

 安倍氏「1日民主党政権が続くことは、さらに1日、日本人の生命と財産が危険にさらされることではないか。私たちはまなじりを決してこの政権を打倒しなければならない」

 安倍氏らは「菅政権には国民の生命、身体、財産を守ろうという気概も姿勢も全く欠如している」として、菅内閣の打倒を目指す緊急声明を採択した。