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無実をしっかり証明して~海江田経財相

2010年10月5日 1:00
無実をしっかり証明して~海江田経財相

 民主党・小沢一郎元代表の資金管理団体の土地購入をめぐる事件で、東京地検が小沢氏を不起訴処分としたことについて、東京第5検察審査会は4日、2回目となる「起訴すべき」との議決をした。先月の党代表選挙で小沢氏に一票を投じた海江田万里経済財政・科学技術相は「無実をしっかりと証明していただきたい」と話している。

 別の民主党議員からは、「何の根拠で起訴になるのか。新しい証拠も証言も何もないんだから、検察(側の弁護士)は公判を維持できるか疑問」という声が上がっている。側近議員も「これまでと変わらずに支えていく」と話している。

 その一方で、党内には、裁判の結果にかかわらず「もう戻ってこられないように、小沢氏に今、離党を勧告すべきだ」という強硬な意見もある。小沢氏と距離を置く生方幸夫衆議院議員は「(小沢氏が)代表だったからといって、うやむやにするのではなくて、きちんと処してもらいたいということを、党として言わなければいけないと思う」と述べている。

 こうした状況を受けて、党幹部の一人は4日夜、「離党勧告はしないと思う。ただ、野党などから辞職勧告決議が出てくるとしんどい。だから自発的に辞めてくれるといいんだが」と明かしている。執行部は当面、小沢氏の出方を待つ様子見の状況。

 小沢氏本人は4日午後8時過ぎに東京都内の自宅に戻り、小沢氏に近い人物によると、「きょうはもう疲れた」と言って早い時間に休んだという。