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カンタス機緊急着陸 トラブルの原因は不明

2010年11月4日 21:59

 シンガポールからオーストラリアに向かっていた世界最大の最新鋭旅客機「エアバス」A380が4日、エンジントラブルのため、緊急着陸した。「カンタス航空」の会長は「このようなエンジントラブルは見たことがない」と話している。

 シンガポール国際空港からシドニーに向かっていたオーストラリアのカンタス航空機は、離陸直後にエンジンの一つが停止したため空港に戻り、4日午後1時ごろに緊急着陸した。乗客・乗員459人にケガはなかった。また、機体の一部がインドネシア・バタム島の民家やショッピングモールのそばに落下した。カンタス航空の会長は4日、「このようなエンジントラブルは見たことがない」と話しており、トラブルの原因はわかっていない。また、安全性が確認されるまで、エアバスA380の運航を当面すべて停止することを発表した。

 日本発着の定期便でエアバスA380を運航する「シンガポール航空」とドイツの「ルフトハンザ航空」は、「今のところ、運航を停止する予定はない」と話している。「日本航空」や「全日空」など日本の航空会社は、エアバスA380を所有していない。