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“尖閣映像”流出 守秘義務違反で捜査検討

2010年11月7日 12:57
“尖閣映像”流出 守秘義務違反で捜査検討

 沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件を撮影したとみられる映像がインターネットに流出した問題で、検察当局は、石垣海上保安部が簡易的に編集した映像が流出した可能性が高いとみて、守秘義務違反などの疑いで捜査にあたる方向で検討している。

 流出した映像は、石垣海上保安部が那覇地検に提出した十数種類の電子ファイルのうちの1本とほぼ一致していることが検察への取材でわかっている。また、海上保安庁の関係者によると、映像は石垣海上保安部の複数のパソコンに保存されていたという。

 その後の海上保安庁への取材で、この映像には、通常はフルネームで記載される撮影者の名前が名字しか記載されておらず、簡易的に編集されたとみられることがわかった。検察当局も、石垣海上保安部が簡易的に編集した映像が流出した可能性が高いとみて、福岡高検が守秘義務違反などの疑いで捜査にあたる方向で検討している。