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装置が変形、もんじゅ再開大幅遅れの見通し

2010年11月9日 22:35
装置が変形、もんじゅ再開大幅遅れの見通し

 燃料交換用の装置が落下した高速増殖炉「もんじゅ」のトラブルで装置に大きな変形が見つかり、今後の運転スケジュールに大幅な遅れが出る見通し。

 このトラブルは今年8月、燃料交換用の装置が原子炉の容器内に落下し、その回収作業が難航しているもの。

 こうした中、日本原子力研究開発機構が9日に筒状の装置の内部をカメラで観察したところ、大きな変形が見つかった。原子力機構は、法律に基づき国に報告するとともに別の点検孔を使って装置を外部から撮影する準備を進めている。しかし、今後、大掛かりな工事が必要となる可能性が高く、来年夏を目指してきた40%出力試験のスケジュールにも大きく影響しそうだ。