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名古屋市議会リコール署名、有効数に届かず

2010年11月24日 19:11
名古屋市議会リコール署名、有効数に届かず

 名古屋市議会のリコール署名で、市内に16ある区ごとに最終的な有効署名数が24日に発表され、リコール成立に必要な有効署名数には届かなかった。

 市の選挙管理委員会のまとめによると、集まった全署名約46万6000人分のうち、約11万2000人分を無効と判断した。選挙人名簿に名前がないことや、署名の重複などが理由とみられる。

 署名は25日から7日間、市民が選管の判断をチェックできる期間に入るため、市長の支援者は異議申し立てなどを行う構えだが、必要な数には約1万2000人分足りず、覆すのはかなり難しいと予想される。

 一方で、有効とされた約35万4000人分の民意を無視できないのも事実だ。今回、リコールが成立しなくても、もともと来年4月には任期満了に伴う市議会議員選挙が予定されていて、河村市長がこれにあわせて辞職し、同日に出直し市長選挙を行う可能性が高いとみられる。

 議会側もこの民意を見定めつつ、「報酬半減」や「減税継続」に条件付きで応じる動きを見せ始めている。