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09年の温室効果ガス濃度、過去最高を更新

2010年11月25日 3:11
09年の温室効果ガス濃度、過去最高を更新

 世界気象機関は24日、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの世界平均濃度が、去年も過去最高を更新したと発表した。

 世界気象機関によると、09年の温室効果ガスの世界平均濃度は、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素の3種類で観測史上最高を更新した。石油などの化石燃料を燃やした際に発生する二酸化炭素の平均濃度は386.8ppmで、前年より1.6ppm増えた。産業革命前の1750年に比べると38%も増加したことになる。

 また、二酸化炭素に比べて約25倍の温室効果があるメタンガスは3年続けて増加した。増加の理由には、ガスを多く含むロシアなどの永久凍土が気温の上昇によって解け、地中のガスが流出した可能性があるという。