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政治家のみなさん、自覚ありますか~?

2010年11月30日 20:56
政治家のみなさん、自覚ありますか~?

 26日、参議院本会議で仙谷官房長官の問責決議がついに可決。西岡参議院議長の「よって本決議案は可決されました」の声を合図に、野党からは「辞めろ~、辞めろ~」のヤジが飛び交いました。

 思えば、仙谷官房長官は、委員会審議中に自身の手元のメモを撮影されたことについて9日の委員会で「盗撮された」と発言したり、18日の参議院予算委員会の答弁で、自衛隊を「暴力装置」と呼んだりするなど、失言、そして謝罪の連続で批判を浴びていました。参議院はついに問責決議という“レッドカード”です。さすがに仙谷官房長官もショックでしょうねぇ。

 …と思ったら!29日、国会見学に来ていた奥様方からはなんと黄色い声援です!「仙谷さんもう少し頑張ってもらわないと!」と、激励を受けた上、握手攻め。さらには握手をした奥様方の1人が「今日は手を洗わないでいますからね!」と言われ、さすがに仙谷さんもタジタジの様子でした(さすがにこの時期は、ちゃーんと手は洗ったほうがいいと思いますけど…)。しかし、仙谷官房長官、これに気をよくしたのか、この日の夕方の記者会見では、自らに対する問責決議が可決されたことについて、記者から「自ら職を辞す選択肢は全くない?」と尋ねられると、「まーったくといっていいほどありません!」とキッパリ。仙谷官房長官は自信満々。ますます元気になっちゃったようで(?)…仙谷さん、少しは“問責”の自覚あります?

 さて、「まぁ、法務大臣っていいですね。(国会答弁では)2つ覚えておけばいいんですから」という発言で、「法務大臣の自覚あるのかー!」っと、批判を浴びたのは…そう柳田前法相!

 21日、法務省で取材に応じた柳田法相(当時)は「今後とも真摯(しんし)に国会の答弁を行いながら頑張っていきたい」と、一度は続投に自信を示してました!

 ところが翌日の22日、柳田さんは「総理の話を素直に受け入れて、辞意を表明したところであります」と一転。え~?ところで、「辞める」とおっしゃいましたが、それはいわば“更迭”って言いませんか?…そう、実は、その背景には、民主党幹部が前日、首相公邸で協議し、柳田法相は辞任すべきだとの認識で一致していたのだとか。柳田さん、そこのところの自覚ありますかぁ?

 そんなゴタゴタが続く中、23日、北朝鮮が韓国の延坪(ヨンピョン)島に突然の砲撃!

 これを受けて、菅首相は、当日夕方には会見し、「情報収集に全力をあげてほしい」「不測の事態に備えて、しっかり対応ができるように準備してほしいと指示をしました」と述べるなど、迅速な対応をアピールしていました…が!25日の衆議院予算委員会で、自民党・小野寺五典議員は「この一番大事な初動の70分間、官邸は空っぽだったんです」と、砲撃直後の菅首相の対応を厳しく批判。初動がまずーい!と野党は猛反発です。さらに、小野寺議員は続けます。「総理は国家よりも国民よりも党のことを考えてあなたはこの瞬間対応していた!」―そう、実はこの日、砲撃事件の一報が入った後、首相公邸には民主党・斎藤勁国対委員長代理の姿が…。事件の直後にも関わらず、菅首相は国会対策について話し合っていたんじゃないか!と批判されたのでした。これに対して菅首相は、「まったく間違っています。まったく間違っています」と、声を荒らげて自らの対応が正しかったことを強調し、反論したのでした。

 ところが、野党からは、首相以外にも自覚に欠ける!と批判されたもう1人の人物がいます。それは、岡崎トミ子国家公安委員長!

 25日の参議院予算委員会で、自民党・山本一太議員は、「この5時間、あなたは国家公安委員長としてどこにいて何をやっていたのですか?」と、厳しく追及。というのも野党側は、岡崎国家公安委員長が当日、警察庁に登庁しなかったことや、日本政府として北朝鮮に対する非難声明を出すまでに時間がかかったことについて批判したのです。

 それに対して、岡崎国家公安委員長は「宿舎にて対応しておりまして、いつでも官邸なり警察庁に行ける。そのところに待機をしておりました」と答弁。…そう“自宅にいた”のです。さらに追及を受けると、岡崎国家公安委員長は「警察庁に出向いてきちんとした対応ができればよかったかと私も思います」と、事実上ミスを認めた格好に。それに対して、山本議員は、「あなた資格ないですよ!国家公安委員長の!」と一喝…ああ、岡崎国家公安委員長、警察庁に出向けばよかったと、“自宅”に居たことのマズさを“自覚”し、“自戒”ですか…。

 さて、27日、民主党・岡田幹事長は会見で「野党は国会招致を言っていますが、それを不可能にしているのは野党ですから。審議拒否をするといって…」と発言。さて何のことをいっているのでしょうか?実は、これ“政治とカネの問題”で野党が求める民主党・小沢元代表の国会招致の話。岡田さん、小沢元代表の招致は、もうお手上げですか~?

 さて、当の小沢元代表は、国会で説明はしない代わりに、ご機嫌でインターネットの番組に出演したり、「まだまだこれからやらなければならないこと、たくさん残っております」と、ビデオレターであいさつしたり…って、国会以外で多弁なご様子。野党だけでなく、岡田幹事長からも再三、説明を求められているのに…その自覚あるんでしょうか?

 ところで、いま、最も自覚がな…、いや、失礼。自由な人といえば鳩山前首相ですよ~。21日には、母校・東京大学の学園祭にゲストで呼ばれていました。学生たちに囲まれ、握手攻めにあったり、写真を撮られたり、いやはや、すご~い人気。「かわいい~♪」という黄色い声援も飛ぶ中、鳩山さんがサインに書くのはもちろん「友愛」です。

 さらに講演では自らの生い立ち話も披露。「口べたなシャイな人間として、政治家は私には無理だと思っていた」とか、「政治の道は弟の邦夫に任せようと(笑)思ってた」と、いささか謙遜気味に語る鳩山さんですが…見事に首相になったじゃないですかぁ!

 そして、いよいよ質問コーナーに突入。東大生が質問します。
「日本周辺の緊迫した状況をどのように解決していくべきでしょうか?」

 キターッ!!

 さあ!鳩山さん、ここは“最高学府”の東大ですよ!

 そしてそれに答えるのは、なんてたって首相経験者ですよ!!

 さあ、さあ、鳩山さん!何と答えますかーっ!?

 「わかりません」

 へ?

 「わっかりません♪」

 えーーー!「わからない」ってそれが答え!?

 …もちろんそれはお得意のジョークだったわけで、その後は持論の「友愛精神」で信頼構築が大切と強調していました。そんな鳩山さん曰く、週末にはピンチが続いている菅首相に求められ、アドバイスもしたそうです。これで政権はだいじょうブイ!?…ってホントに大丈夫?少々心配であります…。