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日本に「化石賞」COP16で後ろ向き発言

2010年12月2日 15:11

 メキシコで開催中の地球温暖化対策を話し合う「COP16」で、交渉に後ろ向きな発言をした国に贈られる「化石賞」に日本が選ばれた。

 化石賞は、COP16で後ろ向きな発言をした国に対して環境保護NGO(民間活動団体)が皮肉を込めて贈っているもの。日本政府は、中国やアメリカが参加しない京都議定書は「不公平で効果も少ない」として、13年以降の延長に断固反対している。そのため、「京都議定書の国なのに、リーダーシップを発揮していない」「日本は会議の雰囲気を台無しにしている」というのが受賞理由とされた。

 この不名誉な受賞に対して、松本環境相は「厳しい。厳しいと思うがとにかく行って交渉してくる」とコメントした。また、日本は1日、会議場で記者会見を開き、京都議定書の大きな欠点や新たな協定作りの必要性をあらためて説明した。