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菅首相 企業型農家を視察

2010年12月4日 20:00
菅首相 企業型農家を視察

 菅首相は4日、複数の専業農家が共同で生産から販売までを行っている千葉県の企業型農家を視察した。

 菅首相が訪れたのは、安定的な収入を得ながら農業に就くことができるようにと、複数の農家が統一された品質管理の下、共同で生産から販売まで行っている企業型の野菜農家。TPP(=環太平洋経済連携協定)への参加が検討される中、最も影響を受ける農家の今後のあり方を考える際のモデルケースとして、この企業型農家を視察した。

 「(首相指名以来)なかなかにぎやかな6か月でしたが、かなり色々なことが前に進んだと。現在、すでに進んでいること、さらには進める準備をしていること、積極的に国民の皆さんに私の考え方を伝えていきたいと」-今月8日に政権発足半年の節目を迎える菅首相。内閣支持率急落の要因の一つとして発信力不足を自ら挙げているが、こうした視察が単なるパフォーマンスで終わっては、国民の支持は得られない。農業の再生や雇用問題など、菅首相肝いりの課題にどう道筋をつけていくのか、具体的な答えが求められている。