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環境相「議定書延長反対」求め各国と会談

2010年12月7日 13:55

 温暖化防止対策を話し合う国連の会議「COP16」のためメキシコ・カンクンに到着した松本環境相が6日、各国との会談をスタートさせた。京都議定書の単純延長に反対する日本の立場への理解を求めている。

 松本環境相は6日、日本と同様に京都議定書の単純延長に反対するロシアと会談を行い、互いが同じ立場であることを確認した。その後、松本環境相は来年開かれる「COP17」の議長国となる南アフリカの閣僚を訪ねて理解を求めた。しかし、南アフリカは京都議定書の延長を求めており、この閣僚は「日本の発言を危惧(きぐ)している。交渉を後退させてはいけない」と話したという。

 一方、COP16の会場では、南アフリカも所属する中国、インド、オーストラリアの「4か国グループ」の閣僚が集まって会見を開き、インドの代表は「京都議定書の延長が絶対必要だ」と述べた。

 京都議定書をめぐり、先進国と途上国の間の溝が埋まらないまま、日本時間8日から閣僚級会合が正式にスタートする。