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日米共同統合演習中にロシア軍機が飛来

2010年12月8日 21:57

 日米共同統合演習が行われている日本海上空の空域に8日、ロシア軍の電子偵察機が飛来してきたことがわかった。

 防衛省によると、8日午前11時ごろから、日米共同統合訓練の一部を行っていた能登半島沖の日本海上空の空域に、ロシア軍の「IL(イリューシン)-20」電子偵察機1機が進入し、約4時間にわたって飛行したという。

 6日にも同じ空域にロシア軍の「IL-38」哨戒機2機が進入し、数時間にわたって飛行している。このロシア軍機により、日米間の機密性の高い情報を収集される可能性があったため、6日は訓練を一時、中断した。しかし、今回は訓練に影響はなく、中断しなかったという。

 これに対して、ロシア太平洋艦隊・マルトフ報道官は現地時間8日、「領空侵犯や国際規範に違反する行為はしていない」と述べ、この飛行は以前から計画されていたものであり、通常のパトロールだったと説明している。