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米中会談“6か国緊急会合の開催”平行線か

2010年12月17日 22:19

 中国を訪問したアメリカ・スタインバーグ国務副長官ら一行は16日、中国政府高官と緊張する朝鮮半島情勢について意見交換した。中国が提案した6か国協議の首席代表による緊急会合の開催について、米中の溝は埋まらなかったものとみられる。

 中国外務省によると、16日に中国・北京で行われたスタインバーグ副長官らとの会談で、中国の外交を統括する戴秉国国務委員は「6か国協議は問題解決の唯一の効果的な方法だ」とあらためて強調した。その上で、米中は韓国と北朝鮮の対話を含む交渉プロセスの早期再開に向けて連携を強化することで合意したという。

 会談では、中国が提案した6か国による緊急会合についても協議したとみられるが、発表では触れられていない。アメリカは、韓国や日本とともに北朝鮮の非核化へ向けた具体的な措置が先決だとして慎重な姿勢を崩しておらず、米中会談は事実上、平行線に終わったものとみられる。