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日本人海外留学11%減、過去最大の下げ幅

2010年12月22日 19:15

 海外に留学する日本人が大幅に減っていることが、文科省のまとめでわかった。

 文科省が経済協力開発機構(OECD)などの統計を集計した結果、08年に海外に留学した日本人は6万6833人だった。これは07年から約11%減って、統計を取り始めた83年以降、最大の下げ幅となった。日本人の海外留学は、04年をピークに4年連続で減っている。

 今回、大幅に減った背景には、不況による経済的な要因や就職活動への影響を懸念して留学を敬遠する学生が増えたことなどが指摘されている。

 一方、日本学生支援機構によると、日本に留学している外国人の数は、10年5月の時点で14万人を超え、過去最高となったことがわかった。中でも、中国やベトナムからの留学生は去年5月より約1割増えていた。著しい経済成長を背景に、アジア諸国からの留学生が急増していることがうかがえる。