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官房長官に枝野氏内定 仙谷氏は代表代行に

2011年1月13日 13:59
官房長官に枝野氏内定 仙谷氏は代表代行に

 14日の内閣改造をめぐり、焦点となっていた仙谷官房長官の後任に民主党・枝野幹事長代理が内定した。こうした中、民主党の党大会が13日午後に始まる。菅首相は党大会を乗りきった上で内閣改造に着手し、通常国会に向けて攻勢に転じたい構え。

 党大会では、「4月の統一地方選挙での勝利を目指し、次の総選挙に備えた体制の確立を目指す」などとする活動方針を採択することになっている。大会終了後、菅首相は記者会見を開き、14日の内閣改造、党役員人事に向けた考えを表明するとともに、作業を本格化させる。

 内閣改造をめぐって、人事が焦点となっていた仙谷官房長官の後任には、枝野幹事長代理の起用が内定した。「脱小沢路線」を貫き、菅首相や仙谷長官の信頼も厚い枝野氏だが、党内からは去年の参議院議員選挙敗北の責任者だった枝野氏の起用に批判の声も上がりそうだ。また、仙谷氏は代表代行で起用した上で、他のポストを兼務させるか検討されている。

 こうした中、たちあがれ日本・与謝野共同代表は13日朝、14日の入閣を視野に離党届を提出した。与謝野氏は民主党とたちあがれ日本との連立を模索したものの、党内の反発から断念に追い込まれた経緯がある。与謝野氏は官房長官、財務、金融、文部など多数の閣僚経験を持つ政策通。仙谷長官も13日朝の会見で、「政策に詳しいベテランが助っ人として協力いただけるのはありがたい」と話している。内閣改造では、厚労相や菅首相が政治生命をかけるという、税と社会保障担当の特命相などでの起用が検討されている。

 その他、改造をめぐっては、仙谷長官同様、問責決議を受けた馬淵国交相も交代する。馬淵氏は党の要職などへの起用が検討されているほか、鉢呂国対委員長と細野前幹事長代理らの入閣が検討されている。また、岡崎国家公安委員長も交代する見通しが強まっている。通常国会に向けて強力な布陣を固めることができるのか、菅政権の命運を大きく左右する。