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漁獲量超過の全関係者 聴聞会、欠席の意向

2011年1月25日 12:39
漁獲量超過の全関係者 聴聞会、欠席の意向

 ロシアの排他的経済水域(EEZ)内でスケトウダラ漁を行う複数の漁業会社が漁獲枠を超えて漁をしていた問題で、水産庁の聴聞会に全ての関係者が欠席する意向を示している。

 水産庁によると、スケトウダラ漁を行う「金井漁業」「稚内海洋」「開洋漁業」「佐藤漁業」の子会社などは、09年までの漁で、日露漁業交渉で決められた枠を超えて漁をしていたとみられている。

 水産庁はこれまでに、関係する船に対し、70日間漁ができなくなる停泊処分にする方針を決めた。25日午前9時半から聴聞会を開いているが、全ての対象者が欠席する意向を示しているという。このうち北海道の漁業会社は取材に対し、漁獲量を超過した事実を認めた上で「水産庁の処分決定に従う」とコメントしている。

 水産庁は近日中に行政処分を決定し、来月上旬にも停泊処分の執行を開始する方針。