アメリカで生後間もない女児が病院から連れ去られた事件で、実の両親と２３年ぶりに再会した女性の育ての親の女が出頭し、保護観察中に無断で州外に出たとして２３日に逮捕された。

　地元メディアによると、逮捕されたのは、８７年にニューヨークの病院から連れ去られた女児を自分の子供として育てたアン・ペットウェー容疑者。被害者のカーリナ・ホワイトさんが２３年ぶりに実の両親と再会したことで大きく報道され、捜査当局は育ての親の行方を追っていた。ペットウェー容疑者はテレビ報道を見て出頭したところ、別の州で起こした横領未遂事件に関連して保護観察中に無断で州の外に出たとして、２３日に逮捕された。

　ペットウェー容疑者は誘拐と同じ年に妊娠し、その子供を失っていたということで、今後、捜査当局は誘拐容疑についても事情を聴く方針。