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新燃岳、189年ぶりのマグマ噴火~予知連

2011年1月29日 17:59
新燃岳、189年ぶりのマグマ噴火~予知連

 活発な活動が続いている宮崎、鹿児島県境にある霧島山の新燃岳を、東京大学名誉教授で火山噴火予知連絡会会長・藤井敏嗣氏が29日に視察した。藤井氏は、今回の噴火について新燃岳では189年ぶりとなる「マグマ噴火」との見方を示した。

 新燃岳は27日、52年ぶりに爆発し、28日までに計2回の爆発をした。29日の新燃岳はこれまでのところ爆発はしていないが、断続的に噴煙を上げている。

 29日に新燃岳を視察した藤井氏は今回の噴火について、地下のマグマが上昇して噴出した「マグマ噴火」との見方を示した。

 藤井氏「1822年の噴火以来、マグマが初めて新燃岳にできたということ。マグマの噴火になったということは、長期化・大きな噴火になる可能性もあるので心配」

 藤井氏はまた、火口から離れた宮崎・都城市などでも大量の火山灰が降っていることなどから、火口周辺は相当な量の火山灰が堆積していると指摘、「今後、雨が降ったときの土石流に警戒する必要がある」とも述べた。